ご挨拶

第8回せとうちART研究会

代表当番世話人 中塚幹也

岡山大学学術研究院保健学域 教授

岡山大学病院リプロダクションセンター センター長

 第8回せとうちART 研究会を,2022年9月3日(土)に岡山にて開催させていただきます.岡山では,2年前に本研究会を開催させていただく予定でしたが,新型コロナウイルス感染拡大を受けて中止となり,今回,改めての開催となります.

生殖医療の分野では,この2年間で大きく様相が変わりました.直接的に大きな影響を受けることとしては,「生殖医療への保険適用」があります.2022年4月からの保険適用を受けて,不妊症カップルもそれを支える医療現場も大きく変化していく可能性があります.9月の本研究会では,「生殖医療への保険適用元年:その課題」と題して,半年間で見られた変化をご提示いただき,その良い面と課題とを議論したいと思います.

2020年12月に生殖医療民法特例法が成立し,現在,注目されている「提供精子や提供卵子による生殖医療」ですが,ドナー不足から,希望者の海外渡航やインターネットやSNS上での精子の取引などの社会問題が発生しています.また,その対象としてLGBTQ当事者が含まれるのかは,棚上げにせずに議論されるべき課題となっています.シンポジウムでは,「LGBTQ当事者と生殖医療:生殖医療:生殖医療民法特例法成立を受けて」と題して,多様な立場のシンポジストからの情報をお聞きし議論いたします.

2020年以降,政府により大きく舵が切られた不妊治療ですが,「不育症」にも日が当たることとなり,政府は「不育症カップル」「流死産カップル」への経済的支援や精神的支援を広げようとしています.生殖医療とは切っても切れない「不育症」について,「不育症管理に関する提言2021」を踏まえて解説いただこうと思います.

例年,秋の研究大会は,一般演題を募集して開催しています.本研究大会でも応募していただいた一般演題の中から学術奨励賞を選考する予定です.皆さま,奮ってご登録いただきますようお願いいたします.

現在,岡山大学医学部(鹿田キャンパス内)のJホールを会場とした対面での開催に向けて,ランチタイムセッションや機器展示などを準備しております.岡山で,皆様をお待ちしています.

 

2022年4月吉日